アカウンティング教室/島田毅

管理会計の基礎。
一般論だが、用語の理解程度には良いか。


【目次】
第1章 管理会計の基本を押さえる
第2章 KPIを設定・活用する
第3章 コストとコスティング‐管理会計を発展させた重要なKPI
第4章 スループット会計
第5章 KPIによるマネジメントの集大成‐BSCとPDCA
第6章 インセンティブ管理会計

【抜粋】

  • 星野リゾートでは顧客満足度を7段階で、プロセス別に細かくとった。それによって現場に言うことを聞かせるためのバックデータとした。
  • 京セラでは「差引売上」をKPIとした。これは人件費を差し引く前の売上であり、人件費は現場でコントロールできないことを踏まえ、高い人材は不要という考えになることを防ぎ、人件費は高くても付加価値をあげることを評価したもの。
  • さらに時間あたりの差引売上もあわせて見ることで、生産性を厳しく評価している。
  • ノードストロムも同様に時間当たり売上を評価している。返品の対応に時間をとられるよりもすぐに受け付けてしまうことでそれを高める等の取組みがされている。
  • 3Mでは売上に占める新製品の割合がKPIとされている。それにより新製品を生み出すイノベーティブな会社であることをアピールしている。
  • 財務諸表の数値関連でよく使われるKPI
    1. 総合力:ROAROE
    2. 収益性:売上高、売上高総利益、営業利益、経常利益
    3. 効率性:総資産回転率、売上債権回転率、たな卸資産回転率、仕入債務回転率
    4. 安全性:自己資本比率流動比率当座比率、手元流動性、インタレスト・カバレッジ・レシオ
    5. 成長性:売上高成長率、総資産成長率