ファイナンシャルマネジメント/ロバート・C・ヒギンス

ファイナンスの教科書的な本。 読みやすいというほどではないが、カバー範囲は広く、財務諸表分析に関するところから、投資機会の評価まで記載されている。 ただし、財務諸表分析やバリュエーションといった個別の議題については、それぞれ別の書籍でも内容…

半導体業界の動向とカラクリがよくわかる本/秀和システム

半導体業界の基本について。 半導体といっても、意外とそもそも何をどう作っているのか理解していないところがあるので参考になる。 ただ、工程が難しいのもあるのか、半導体自体と業界の理解は分けて、それぞれもう少し詳しい書籍で補完したほうが無難か。…

図解でわかるリースの実務 いちばん最初に読む本/六角明雄

業界勉強用。 リースの仕組みについて、法律・会計・税務の視点から記載されているので全体像をつかめる 【目次】 第1章 そもそも「リース」とはどういうことか? 第2章 リース取引の流れと契約のしくみを知っておこう 第3章 リース取引に欠かせない法律の知…

情報処理技術の基本/矢沢久雄

情報処理技術の基本/矢沢久雄タイトルのとおり、IT関係の中で初歩的な内容をまとめた本。 ITの初歩の本というと、いろいろとシリーズがあるが、その中でも初心者向けに振り切ったものといえる。20年前くらいのPCと違って、今はユーザ側で意識するような設定…

工場のしくみ/松林光男、渡部弘

工場で行われる業務について整理した本。初心者向けにまとめられている。工場業務について理解する必要があったために読んだものだが、 業務を管理するという点では歴史が長いこともあり、 ある程度、日々の業務にも敷衍できる考え方もあるだろう。 第1章 工…

企業価値評価(上)/マッキンゼー・アンド・カンパニー

企業価値評価(上)/マッキンゼー・アンド・カンパニー企業価値評価の古典。 DCFやマルチプルの原理について説明。 入門的な企業価値評価本と比較して、裏付けとなっている実証研究の内容等にも触れられている。【目次】 第1部 原理編 第1章 なぜ企業価値か…

フェルマーの最終定理/サイモン・シン

[一般教養のために読んだ本]フェルマーの最終定理/サイモン・シンフェルマーの最終定理の成り立ちからそれをアンドリュー・ワイルズが解くまでの道のりのドキュメンタリー。 よくも悪くも数式自体の理解がなくても読むことができ、ドラマとして楽しめる。 …

企業価値評価のすべて/KPMG FAS

企業価値評価業務の概要について書かれた本。 入門的な内容なので、実際の仕事で使うにはさらに細かい内容の本を読み込む必要があるか。 【目次】 第1章 企業価値評価を理解することが、なぜ大切なのか 第2章 企業価値評価を理解するための基本知識 第3章 マ…

企業価値評価 実践編/鈴木一功

DCF法を用いた企業価値評価の手順をケースから詳述した本。 用語や考え方については、入門書レベルのものを把握していることが前提となるが、 ケースを通じて実際の計算方法を理解できる。企業価値算定の手順をStage1-4に分け、Stageを詳細化したStep1-20ま…

MBA バリュエーション/森生明

企業価値の考え方の基本的な解説 2001年初版ということで古い本ではあるが基本的な内容は変わりない。 教科書的な方法と、実務的なステップを分けて説明しており、 概要レベルの記載としては、実際にどのように計算を行うか、といった点がイメージしやすい。…

戦略的デューデリジェンスの実務/株式会社KPMG FAS

M&Aにおけるデューデリジェンスでの調査・分析事項の全体像を示した本。 M&Aが、妥当な価格で買うことが重要であるとしたうえで、 ビジネスデューデリジェンス、財務デューデリジェンスを中心に、 どのような分析を行い、結果をどのように価格に反映させるか…

外資系投資銀行のエクセル仕事術/熊野整

数字を扱い財務・会計周りの仕事をする人間なら必ず参考になるエクセルの実践的な本。 エクセルを見やすく、正確に、早く作るという観点でまとめ、 フォーマットをどのように作るべきかという体裁から始まり、 数値チェックの方法、ショートカット等の活用を…

新人SEのための会計&業務の基礎知識/岩谷誠治

SEの観点から、会計・業務・システムの3領域を説明した入門書。 システムに特化しているというわけでもなく、初歩的な会計・業務も説明しており、 管理部門の業務の概要理解や会計の基礎的な知識を得るには良い。 【目次】 第1章 会社・会計の構造 第2章 経…

財務諸表分析入門/平林亮子

財務3表の分析方法を説明した本。 入門というところで図解、カラーでわかりやすさを重視している。 3表の基本的な構造や指標の理解に使える。 【目次】 第1章 財務諸表分析とは何か 第2章 貸借対照表とその分析 第3章 損益計算書とその分析 第4章 貸借対照表…

図でわかる会社法/柴田和史

会社法の概要の図解。 基礎的な内容。 【目次】 第1章 会社の種類と設立についての法律 第2章 株式と株主 第3章 会社の機関:株主総会 第4章 会社の機関:取締役、監査役 第5章 資金調達、計算書類 第6章 企業結合、解散・清算 【概要】 第1章 会社法上の会…

企業分析力養成講座/山口揚平

企業の分析手法を外部環境・内部環境、ビジネスマーケット・キャピタルマーケットの2軸から、整理・解説。 構造に特徴のある企業を例にとって、それぞれの分析方法を解説する。 専門的な内容というわけではないが、企業を分析する際に外部環境が内部環境に与…

道具としてのファイナンス/石野雄一

道具としてのファイナンス/石野雄一 ファイナンスの理論よりも使いこなすことに重点を置き、 この本の内容をマスターすればMBAホルダーよりもファイナンスが使えるようになる、 とMBAホルダーが書いた本。附属のExcelまでもれなく自分でやってみれば、かな…

IFRSのしくみ/有限責任 あずさ監査法人 IFRS本部

IFRSの概要から、資産・負債、収益・費用の取扱い等を解説。 詳細な実例にまでは踏み込まないが、概要を理解する必要がある場合には良いか。 【目次】 第1章 IFRSの概要 第2章 IFRSの考え方 第3章 IFRSの財務諸表 第4章 資産をめぐる規定 第5章 負債をめぐる…

決算書の暗号を解け!/勝間和代

個人で株式投資を行う人向けに決算書の読み方の基礎を説明した本。 会計利益が1つの事実ではなく、操作可能であるという前提に立ち、 財務3表のそれぞれでどういった操作がなされうるか、という観点から読み方を説明する。株式投資に限らず、財務諸表の読み…

管理会計/櫻井通晴

管理会計の続き。 第2部は企業の利益計画等、予算管理のあり方に関する章。 予算管理の基礎から、スループット会計までの流れを概観。第3部は原価管理。コスト削減はもう少し実務に基づかないと理解が難しいか。第4部は意思決定への管理会計の利用について。…

管理会計/櫻井通晴

管理会計について網羅された教科書的な書。 読み進めるには分量的には辛いが、第1部の基礎部分は管理会計の概略が示されており、読み物として読むことができる。まず第1部の概要。 【目次】 第1部 管理会計の基礎 第1章 経営者のための管理会計 第2章 企業価…

管理会計の基本/千賀秀信

タイトルのとおり、管理会計の基本的な考え方を示す入門書。 NPVやWACCの説明もされており、財務自体に明るくなくても読める難易度で、 管理会計が経営にどのように使われるかをイメージするのには良いだろう。【目次】 第1章 管理会計で数字を見ると、経営…

MBA管理会計/本多慶行

現在、スミダコーポレーション株式会社のCFOである著者が、D&MホールディングスCFOの時代に書いた本。 MBA管理会計とあるが、第一部は企業の先進事例として、管理会計という枠にそこまで限定されていない印象。 第二部以降は管理会計の基礎となるが、費用を…

アカウンティング教室/島田毅

管理会計の基礎。 一般論だが、用語の理解程度には良いか。 【目次】 第1章 管理会計の基本を押さえる 第2章 KPIを設定・活用する 第3章 コストとコスティング‐管理会計を発展させた重要なKPI 第4章 スループット会計 第5章 KPIによるマネジメントの集大成‐B…

発送電分離は切り札か/山田光

電力システムの構造について、ヨーロッパ・アメリカとの比較を中心に、日本における課題と今後の展望をまとめた本。3.11以降、日本においては電力システムというよりも電力会社に対する改革の要請が高まっているが、 そもそも事故がなかったとしても、時代の…

あなたの話はなぜ通じないのか/山田ズーニー

文章、会話をひっくるめたコミュニケーション全般について、どうすれば自分の思いを相手に伝えることができるのか、を書いた本。 文章術・会話術といった側面だけでなく、問題解決力、論理的思考力のような考え方の話から、日頃の信頼関係の重要性やその構築…

放射能は取り除ける/児玉龍彦

3.11の原発事故により環境中にまかれた放射性セシウムについて、その特性、除染の方法をまとめている。 除染は原発事故以来大きなテーマとなっているが、感情的な数値目標の設定だけでなく、 どのレベルまで、どのような方法で下げるのか、さらにそれが他の…

セシウムをどうする 福島原発事故 除染のための基礎知識/小松 優 日本イオン交換学会

平成23年3月11日の原子力発電所事故に伴い、放射性物質が飛散し、福島県を中心に除染が必要となっている。 放射性物質のうちでも、飛散量・半減期等を考慮し、もっとも生活に影響を及ぼす放射性セシウムについて、 その人体への影響、性質、それらを踏まえた…

方法序説/デカルト

歴史の授業で勉強するほどの古典。 真実にたどり着くために、それまでの一切の前提を捨て、真理だと確信できるもののみで考えを進めていくという行為により、我思う故に我あり、という第一原理を見出した。 世の中の真理というところまで前提を疑うことはな…

はじめて考えるときのように/野矢茂樹

哲学、論理学の入門に近い位置付けとして、「考える」ということは何なのか、について書かれた本。 「ことば」や「論理」が「考える」ということとどのように関連するか、簡潔に語られている。考えるということは、問いが頭にあり、何かのきっかけでその問い…