2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

私塾のすすめ/斎藤孝、梅田望夫

教育学者である斎藤孝と、シリコンバレーで活動するコンサルタントの梅田望夫の対談本。 ウェブ進化論を読んで、感動した記憶がある。この本を読んだのもずいぶん昔になってしまったが。現実前提の安定志向では生き抜くことが難しくなった現代をサバイブする…

BCG戦略コンセプト/水越豊

BCGの提唱する競争優位のための戦略コンセプトを、6つの視点から解説した本。 BCGが発信し、定着してきた戦略コンセプトが紹介されている。こうしたコンセプトを知っていると知らないでは、問題にあたったときの姿勢が変わってくるので、 知っているに越した…

戦後日本経済史/野口悠紀雄

戦後日本で「日本型」とされた経済体制は戦時に構築されたものであり、日本の伝統でもなんでもない。 こうした事実を戦時から戦後の経済史を通じて明快にした本。終戦は経済体制の分岐点にはなっておらず、戦時体制が残された。 そしてそれには当時の官僚が…

白い仮説 黒い仮説/竹内薫

サイエンスライターの著者が、世の中の事象はすべて仮説(完璧な事実といえるようなものはない)であり、 その信憑性にグラデーションがあるだけだ、というテーマに基づいて、 仮説の信憑性を、マイナスイオンから宇宙の成り立ちに至るまで取り上げていく本…

国際協力 その新しい潮流/下村恭民、辻一人、稲田十一、深川由起子

国際協力に関する歴史、及びその中でも特に日本の実施してきたODAの歴史を概観した本。 教科書的な記載ではあるが、国際協力の基礎的な流れを知る上では役に立つ。 冷戦後の東西対立、第三世界の台頭といった歴史の流れにあわせて、援助を実施する先進国側の…

借金を返すと儲かるのか?/岩谷誠治

簿記が必須となると、敬遠されがちな会計について、 経営企画や経理といった特別会計に関わる業務を行う以外の、 いわゆる普通の一般社員が使うという観点から会計を語る本。会計の概要的な仕組みを分かりやすく伝えている。 ただこの本で書かれている本当に…

日本の税金/三木義一

税法の専門家である著者が日本の税金を制度別に解説し、他国との比較を行いつつ、議論のポイントを示している。 税金の設計は国家の設計であり、どのような目的で誰からどれだけの税金をとるか、ということが国民の経済活動のインセンティブを大きく動かすこ…

なせばなる民営化 JR東日本/松田昌士

国鉄からJRへの民営化において、改革の最前線で検討を行った松田昌士による改革前夜から事後までの回想録。 国鉄民営化という一大事業を成功させるために、「民営化」という一面だけでなく、それに伴う組織、人のあり方までを検討できたからこそその成功があ…

ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・脅威の速読術/立花隆

立花隆が連載していた「私の読書日記」を集めたもの。 ジャンルを問わず様々な本の書評が並べられている。 また冒頭では大量の本を読むための読書術にも触れられている。 ぱっと全体像をつかむ「絵画読み」、時系列に逐次的に読み進めていく「音楽読み」の2…

自分の小さな「箱」から脱出する方法/アービンジャー・インスティチュート

仕事、プライベート含めた人間関係のポイントを「箱」から説明をする。 「箱」に入るとは、自分のことを正当化し、相手を人ではなく物だと扱う状態、自己欺瞞。人間関係について本を読むということはあまりないし、意味がないように感じるが、この本はとても…