2011-01-01から1年間の記事一覧

六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス/上阪徹

日本最大のレシピサイトと言われるクックパッドについて、考察した本。 流行るWebサービスの条件を考える上で参考になる内容が書かれている。特に、Webサービスを収益化するために必須の広告がサイトの内容とマッチしていることが ユーザにとっても広告主に…

研究者の仕事術/島岡要

プロフェッショナル根性論として書かれた連載をとりまとめた書籍。 研究者が生産性高く働くための考え方について書かれているが、研究者以外の知的労働者にも共通して言えることだと考えられる。その要諦は冒頭に要約されており、以下のステップにまとめられ…

経済危機のルーツ/野口悠紀雄

1970年代に作られた世界経済の枠組み、それらが今に至るまでどのように変化してきたのか。 そして日本がいかにその変化に取り残されてきたか、という観点から経済史を振り返る本。各国の経済情勢について持っている漠然としたイメージ(アイルランドは貧乏、…

すべての日本人のための日本一やさしくて使える税金の本/久保憂希也

元国税調査官の筆者によって書かれた税金の基礎的な仕組みに関する本。所得税、法人税、消費税、相続税・酒税・たばこ税といった税の種類ごとに その概要とよく聞かれる問題点についてまとめられている。税金の基礎知識として、控除の種類が納税者にどのよう…

大局観-自分と闘って負けない心

棋士羽生善治が年齢を経て、若い頃の勢いではなく、全体を見る「大局観」で勝つようになったということについて、 年齢を経た頭の使い方について語る本。選択肢の中から、どれを選ぶのか。 短期的な勝負についての「読み」と勝負全体を見る「大局観」が勝負…

権威と権力/なだいなだ

高校生のころによく読んだ、精神科医の著者による、 人に言うことを聞かせる、人が言うことを聞く、とはどういったメカニズムによるものか、 権威と権力という二つの力を中心に語っている。権威とは自発的にいうことを聞かせる、権力とは強制力をもっていう…

すべての経済はバブルに通じる

お金が殖える、経済が成長する、資本主義が継続するといったことについて、 それらの本質を「ねずみ講」だと捉え、バブルがいかに避けられないものであるかを説明する。概要は以下のとおりである。 金融市場の発展により、バブルは必然的なものとなった。 金…

真の忍耐力養成ドリル/ココロ社

無意味な忍耐ではなく、有効な忍耐を身につけるということを謳った本。 2週間のトレーニングで忍耐力をつけるとして、日次の取り組みが記載されている。 目新しいことが書いていないと感じてしまうあたり、日々忍耐で過ごしているのだなと複雑な気分になる…

数学入門

20世紀後半に生きる日本人の必要な数学を「微分方程式」までとしたいという思いから書かれた入門書。 数学を忘れかけているので入門書でもと思ったが、問題解かないとわからないのが数学というところか。ただ読むだけでも、数の成り立ちは数学という分野自体…

不透明な時代を見抜く「統計思考力」/神永正博

統計思考力として、物事を誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、実際のデータに当たることの重要性、そしてその方法を解説した本。 データにあたることの重要性、人の意見ではなく、データからの分析を行うことが、論理的な結論を出すためにいかに大切かを説…

数学的思考の技術/小島寛之

経済学者である著者が、世の中の出来事について数学的に考えることを勧める本。 数学的とはいっても数式ではなく、どちらかというと合理的に考える、というイメージか。経済学の考え方を用いて、現在の社会をどう捉えるか、またよりより社会にするためにどう…

図解主義!/アンドリュー.J.サター

弁護士である著者があらゆる種類の取引を正確に理解するための図解技術を紹介した本。 取引の性質を正確に理解することが、契約においてきわめて重要であるという前提に理解を深めるために図解を使う技術を示す。まず、理解の段階について以下のように示され…

コンサルタントの整理術/三谷宏治

戦略コンサルタントの三谷宏治が、仕事の「渋滞」を防ぐための方法について書いた本。 いわゆる整理術の本ではあるが、同じような仕事だからか、なかなか納得感がある。仕事を車の流れにたとえ、渋滞を防ぎ、流れるようにすることが肝要だと説き、そのための…