企業価値評価 実践編/鈴木一功


DCF法を用いた企業価値評価の手順をケースから詳述した本。
用語や考え方については、入門書レベルのものを把握していることが前提となるが、
ケースを通じて実際の計算方法を理解できる。

企業価値算定の手順をStage1-4に分け、Stageを詳細化したStep1-20までに分ける。
それぞれについて考え方の説明を第1章で行い、第2章以降は実際のデータから計算を行う。

企業価値評価の理論を説明する本はたくさんあるが、
実例からの説明が最も充実しており、実際に自分でも表を作っていけば理解が深まるだろう。


【目次】
第1章 企業価値評価の実践プロセス
第2章 基本ケース-東京製鐵
第3章 事業部別ケース-カゴメ
第4章 詳細分析ケース-三共

【概要】
企業価値算定の手順>
Stage1 過去の業績分析
 Step1 財務諸表の再構成
 Step2 NOPLATの算出
 Step3 フリー・キャッシュフローの計算
 Step4 ROICの要素分解とバリュー・ドライバーの算定
 Step5 信用力と流動性の分析
 Step6 業績の詳細な分析
 Step7 過去の業績の総合評価
Stage2 資本コストの推計
 Step8 資本構成の推定
 Step9 株式以外での資金調達コストの推定
 Step10 普通株式による資金調達コストの推定
 Step11 加重平均資本コスト(WACC)の計算
Stage3 将来キャッシュフローの予測
 Step12 将来予測の期間と詳細の分析
 Step13 シナリオの策定
 Step14 シナリオの業績予測への転換
 Step15 複数業績予測シナリオの作成
 Step16 一貫性と整合性のチェック
Stage4 継続価値の計算と企業価値の算定
 Step17 追加純投資に対するリターン(ROIC_I)の算定
 Step18 継続価値の算定
 Step19 事業価値の算定
 Step20 企業価値の算定