コンサルタントの整理術/三谷宏治

戦略コンサルタント三谷宏治が、仕事の「渋滞」を防ぐための方法について書いた本。
いわゆる整理術の本ではあるが、同じような仕事だからか、なかなか納得感がある。

仕事を車の流れにたとえ、渋滞を防ぎ、流れるようにすることが肝要だと説き、そのための方法を以下の4分類で語っている。
①分ける
悩む時間が無駄の根源だとし、こだわるものとそうでないものに分けることでその解消を図る。
こだわるものとこだわらないものに分けて、それぞれどの程度の時間をかけられるかあらかじめ決めておくといったことで悩む時間を減らす。

②減らす
仕事を打ち返したり、機が熟すまで手を付けないといったことによって、総量を減らす。

③早めにやる
スタートで倍やることで締め切りに余裕を持つ。
これにより、やる気があるときにやることができるようになる。

④習慣にする
上記の3つを習慣化する。


方法自体は見慣れたものが多いが、それだけに自分を振り返って反省するところも多かった。
最も記憶に残ったのは、悩んだときの解決方法として、探す/作る/話す/寝るという4つを挙げていたところ。

何も持たずに考えていると、堂々巡りしていることはよくあるが、ネットでの検索や資料に落とす、という行為以外に
考え尽くしたら、一度寝てみる、というのは興味深かった。寝ると考えがまとまることもある。あるが、なかなか怖くて寝れないが。。。。

いずれにせよ、読むだけでなく、いかに習慣にできるかが、こういった知識獲得のためではない本では重要だ。