マッキンゼー式 世界最強の問題解決テクニック/イーサン・M・ラジエル、ポール・N・フリガ
世界有数の経営コンサルティングファームであるマッキンゼーOBの著者が、マッキンゼーで学んだテクニックを紹介した本。
新入社員当時に読み、その頃はなんだかいろいろ小難しいことが書いてある気がしたものだが、
今読むと当たり前のように感じることが多く、時間の流れを感じる。
とはいえ、慣れてくると、ロジックツリーを作るのをサボってある程度の見当で作業を開始したり、仮説のオプションがもう少しありそうでも先に進めてしまうことがあるものだし、初心にかえって自分の仕事が基本に従っているか見直すことは有益だと思う。
戦略的問題解決を以下の6つに分け、そのうち、「分析」・「マネジメント」・「プレゼンテーション」の3領域について解説している。
- ビジネス課題
- 分析
- プレゼンテーション
- マネジメント
- 実行
- リーダーシップ
【目次】
はじめに
1 問題の構造を把握する
2 分析を計画する
3 データを収集する
4 分析結果を解釈する
5 最終結果をプレゼンテーションする
6 チームをマネジメントする
7 クライアントをマネジメントする
8 あなた自身をマネジメントする
【抜粋】
- 面接調査に当たっては、聞きたいことをリスト化し、事前に送付する。その上で、最後には「何か聞くべきことを忘れていませんか」と質問する。
- 経営幹部が頭の切れるビジネスリーダーの場合、自分の頭の中だけで問題解決プロセスを終えてしまいがち。思考プロセスの一部を文書にして伝え、組織を丸ごと前進させることが重要。
- プレゼンテーションに関して同意を得るためには、関係者全員に事前報告することが重要。驚かれるようなことを避け、相手にあわせてプレゼンテーションを行う。
- コミュニケーション不足よりも過剰のほうがいい。