プロの資料作成力/清水久三子

コンサルティング会社の研修担当者が書いた資料作成ノウハウ本。
内容的には耳にタコという感じではあるが、資料のチェック観点等は、自己レビュー時には使えるだろう。

資料を誰のために書くのか、というターゲット分析に多くの時間を割くべき、
という点あたりは、自分の日常を振り返っても反省すべき点があるように思う。
目の前のお客さんだけでなく、その資料が最終的に誰に伝わって、誰を動かすためのものなのか、意識せねばならない。
無駄な紙芝居を大量生産してお金もらっているようでは、ビジネスマンとは言えない。


【目次】
はじめに
Chapter1 プロフェッショナルの資料に求められるもの
Chapter2 「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
Chapter3 資料の構成を考える
Chapter4 情報の質と量を最適化する
Chapter5 ビジュアルオブジェクトのテクニック
Chapter6 ビジュアルエフェクトのテクニック
Chapter7 資料のクオリティを高めるヒント


【抜粋】

  • プロフェッショナルな資料の3つの要件
    1. 期待値を理解している:知りたいのか、意思決定をしたいのか
    2. 達成基準が高い:資料のクオリティ、所要時間
    3. 安心・満足・感動を与える
  • 資料作成のステップ
    1. 目的:何のために
    2. ターゲット:誰に
    3. メッセージ:誰に
    4. 構成:どうやって
    5. ビジュアル化:どうやって
  • 目的の設定3段階
    1. どんな行動をとってもらいたいのか
    2. そのために何を理解してもらいたいのか
    3. そのためにどのような状態にするべきか
  • 意思決定に働く「6つの心理」
    1. 返報性
    2. 一貫性
    3. 社会的証明
    4. 好意
    5. 権威
    6. 希少性
  • メッセージの要件
    1. ロジックエラーがない
    2. 5回以上の「なぜ」に耐え得る(不信・不適⇒不要・不急⇒不経済⇒不安)