公共サービス分野の理解のために読んだ本

国際協力 その新しい潮流/下村恭民、辻一人、稲田十一、深川由起子

国際協力に関する歴史、及びその中でも特に日本の実施してきたODAの歴史を概観した本。 教科書的な記載ではあるが、国際協力の基礎的な流れを知る上では役に立つ。 冷戦後の東西対立、第三世界の台頭といった歴史の流れにあわせて、援助を実施する先進国側の…

日本の税金/三木義一

税法の専門家である著者が日本の税金を制度別に解説し、他国との比較を行いつつ、議論のポイントを示している。 税金の設計は国家の設計であり、どのような目的で誰からどれだけの税金をとるか、ということが国民の経済活動のインセンティブを大きく動かすこ…

なせばなる民営化 JR東日本/松田昌士

国鉄からJRへの民営化において、改革の最前線で検討を行った松田昌士による改革前夜から事後までの回想録。 国鉄民営化という一大事業を成功させるために、「民営化」という一面だけでなく、それに伴う組織、人のあり方までを検討できたからこそその成功があ…

沖縄「自立」への道を求めてー基地・経済・自治の視点から

沖縄経済の自立の可能性について、沖縄に住む側の立場から語られた論文集。 沖縄経済は基地がなければ自立できないのか、という問題について、基地以外の土地利用によって得られる経済効果をふまえて考える。どちらか側だけの主張では解決できないだろうが、…

政治のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ/池上彰

政治の基礎をと思い、読んでみたものの、さすがにこのレベルのことは知っているという感じ。 自信がなければ読み直してみるのも良いかもしれない。こうした大前提のルールをふまえて、実際に政治を動かしているのはどういった仕組みなのか、 といったところ…

すべての日本人のための日本一やさしくて使える税金の本/久保憂希也

元国税調査官の筆者によって書かれた税金の基礎的な仕組みに関する本。所得税、法人税、消費税、相続税・酒税・たばこ税といった税の種類ごとに その概要とよく聞かれる問題点についてまとめられている。税金の基礎知識として、控除の種類が納税者にどのよう…

霞ヶ関維新/新しい霞ヶ関を創る若手の会

霞ヶ関の各省庁で働く若手職員有志により書かれた、「霞ヶ関の構造改革」のための本。<目次> 第1部 日本の現状をどう見るか 第2部 めざすべき国家像と戦略の必要性 第3部 戦略国家の構築に向けて 第4部 霞ヶ関構造改革の先にあるもの 第1部では、主に…